新幹線での輪行も無事こなして、14時30分過ぎに尾道駅到着。

久し振りに見る尾道駅前は、記憶にあるより整備されて綺麗になっている印象でした。また、サイクリストの姿をチラホラ見かけました。これも記憶にある尾道には無い景色でした。
「本当に来たんだなぁ」という変な感慨に浸りながら、さっそく駅の端っこで店開して自転車の組み立て開始。とは言っても、前輪を嵌めるだけなので超簡単。輪行袋をたたむ方が時間を喰いました。
たたんだ超速FIVE輪行袋を持ってみると、L-100輪行袋に比べて大きく重い事を実感。まあ仕方ないので、リアサイドバックの底の方に入れました。
計画段階では、このままホテルにチェックインして、尾道観光は最終日にする予定にしていたのですが、チェックインした後に何をするか思い浮かばないので、このまま尾道観光することにしました。そもそも、なんでそんな予定にしたのか?今思うと不思議です。
まずは、小腹が減っていたので、「しまなみ海道サイクリング」というサイトで紹介されていた、「ゆとりの広場」近くにある、尾道ラーメン「たに」を目指して2号線を福山方面へ向かいます。
途中、映画「転校生」で、小林聡美さんが自転車で駆け抜けた跨線橋がありました。そのシーン(体が男女入れ替わって、それに始めて気付いた小林さんが、自転車に飛び乗って疾走するシーン)を思い出しながら、「いい映画だったなぁ~」などと感慨に耽りながら自転車を漕いでいると、右手に広場らしきものを発見。「ゆとりの広場」でした。広場の前に「たに」がありました。

お店の横に自転車を置き、荷物を全部持って入店。
店内は、8席ぐらいのカウンター席のみ。ほぼ満席状態でした。
スタッフは女性のみだったのが何故か印象に残ってます。
尾道ラーメンの唐揚げセットB(ラーメン+唐揚げ+ライス)を注文。

確か800円ぐらいだったと記憶していますが、安いですよね?物価が違うんですかね?
唐揚げとライスは、特に特筆すべき特徴も無かったので、写真はラーメンだけです。てか、単に撮影し忘れただけですけどね。(^^ゞ
尾道ラーメンは、いりこダシと背脂が特徴とのことです。
スープを飲んでみると、いりこダシの風味が効いていて、「これぞ魚介系!」という感じです。小さなサイコロ状にカットされた背脂が入っていて、スープの表面には脂が浮いていますが、全然ひつこくなく、あっさりしたスープです。全体の印象は・・・
申し訳ない!おやじは魚介系スープが苦手でした!
ふにゃ~、誤算です。(>_<)
と言う事で、おやじ的にはかなり残念な結果になってしまい、後ろめたい気持ちでお店を後にしました。
気を取り直して次は千光寺を目指します。
千光寺も先程のサイトで紹介されていた場所です。由緒正しい寺院で、有名な観光スポットらしいです。しかし、これまた残念ながら、おやじは神社仏閣には興味が無い中年なので、サイトで素晴らしい評されていた、尾道水道の景観を眺めに向いました。

千光寺へは、ロープウェイでも行けるらしく、「ゆとり広場」の眼の前にロープが見えたので、それを頼りにロープウェイ乗り場の方へ行ってみたのですが、自転車で登れそうな道がありません。
サイトの情報によると、千光寺公園という所へ自転車で行けるはずなので、どこかに登る道があるはず。山の形をじっくり観察すると、正面から登る道は無さそうで、右側方面が怪しい感じなので、「ふれあい広場」前の「長江口」という交差点を山の方に向ってみました。

なだらかな登り基調の狭い道を暫く走って、本当にこの方向から登れるの?と少し不安になりだした頃に、千光寺公園への案内標識がありました。
おやじの見落としかもしれませんが、途中には一切案内標識が無かったように思いますので、行こうと思っている方は、あらかじめルートを調べておいた方が良いかもです。

ここを左折すると、結構な斜度の登りを予想させる雰囲気の道が出現。中途半端な斜度の坂が1km程ダラダラと続きます。
回りの雰囲気は、ちょっと田舎の山道みたいな感じで、所々に民家が点在する程度で、さして景色の変化も無く、ただひたすら「こぎこぎ、こぎこぎ」するだけです。
そんな環境のせいか、通勤時の登りに比べてきつく感じます。時刻も15時過ぎの一番暑い時間帯。汗がダラダラとしたたり落ちます。「荷物がいつもより3kg重いからきついのか?でも、ガリビエ峠なんて、こんなもんじゃないよなぁ?」などと、脈絡のない事を考えながら、こぎこぎ・・・こぎこぎ・・・

いきなり、右手の視界が開けて、東屋のある展望スペースが出現!
素晴らしい景色が広がりました!
手前に見えるのが尾道市街。
尾道水道を挟んで、向こうに向島が見えます。暫し足の疲労も暑さも忘れて景色を堪能。なんだか、急に生き返った気分でした。
東屋には、景色をスケッチしているおじさんがいましたが、「こんにちは!」と声を掛けても反応無かったのが少し残念。きっと、「なんで自転車でこんなとこ来るんだ?」なんて思われてたのかも?
ここから少し登ると、千光寺公園の駐車場に到着。


あたりを見回しても駐輪場らしき場所が無いので、管理事務所前で駐車料料金を徴収している関係者らしきおじさんに聞いてみたところ、「迷惑にならないようにして、そのまま入っていいよ」との返答でした。
公園内へ続く道を覗いてみると、なだらかな坂道がずっと続いています。「迷惑にならない=自転車を押して歩く」という方程式が成立してしまったので、自転車を押して歩き始めましが、こいで登るよりも数倍きつく、そして・・・
とにかく暑い!!
街からこいで登って来た時の数倍の汗をかいた頃に、やっと平坦な場所に出て、さらに売店を発見。迷わずソフトクリームを購入しました。


木陰のベンチに座って、ソフトクリームで売店に乾杯!
ソフトクリーム最高!!


ソフトクリームを舐めながら、次の進路を検討します。
右手には、千光寺への急な下り坂。千光寺100mと書いてあります。
左手には、展望台へのメッチャ急な登り坂。こちらも目測で100mぐらい。
一瞬下りを選びそうになりましたが、街から見上げた感じでは、そこから街まで下りる道があるとは思えず、その場合、自転車で千光寺まで行ったら、また押して登らなきゃならないことになりそう。それは今の状況ではきつい(>_<)
一方、展望台へ続く道は、どう見ても斜度10%を軽く超えていそうな急坂。こっちは絶対不可能な感じ。しかし、先程の東屋で観た景色を思い出すと、展望台からの景色は魅力的なので、展望台には行きたい!
前門の虎、後門の狼!!絶体絶命の窮地に陥るおやじ!
次週、驚愕の結末が・・・!!
というわけで、結局どっちに行くにしろ、Jake君と一緒に行く事は不可能と判断し、Jake君を涼んでいたベンチにロックして、MTXトランクバックだけ持って、この公園で一番高い場所にある展望台へ行くことにしました。一度登っちゃえば、あとは下るだけでしょう?という判断です。
今思うと、何故リアサイドバックを置いて行ったのか不思議ですが、この時は、リアサイドバックに入っているのは、着替えと輪行袋だけなので、最悪盗まれてもいいや!と思ってしまいました。実際は輪行袋とかも入れていたので、ちょっと無謀だったかな?と思います。
10%超の坂道を、SPDシューズとはいえ、自転車用シューズで登るのは結構骨が折れます。どうしても爪先に力がかかるので、クリートが道に直接あたって、歩きずらい事この上ない感じです。
そんな苦難を乗り越え、さらに汗をかきながら頂上に到着すると、展望台の建物がありましたが、さらに階段を上る気にはなれず、展望台下の広場を散策。
「何故こんな所に、金色の裸婦像のオブジェがあるんだ?」などと、暑さでボーっとした頭で考えながら、尾道水道方面の景色をチェック。

手前にある街の景色が、周辺の樹木に隠されてしまっていて、少し残念な感じ、やはり、全体を見渡すには展望台へ登った方が良かったようですが、これはこれで趣があるので、良しとします。
尾道水道って、地図で見ると確かに瀬戸内海なのですが、すぐ対岸に島があるので、まるで大きな川のように見えます。


先に進むと、なんかのモニュメントがありました。この時に何のモニュメントか確認した記憶があるのですが、鳥頭で3歩歩くと全て忘れるおやじは、きれいさっぱり忘れてしまいまし。(^^ゞ
その横に「文学のこみち」という石碑があり、その奥に続く小道を通って、千光寺境内へ行けるらしいので、その小道を進んで行きました。
つづら折りに樹木の中を下って行くと、所々に石碑が立っていて、正岡子規や松尾芭蕉などの句が刻まれています。後で調べたら、尾道を訪れた文人達の作品が石碑に刻んであるとのことでしたが、おやじは、神社仏閣同様に文学にも関心が無いので、石碑に刻まれた大半の文人の名前に心当たりが無く、ほぼ石碑の前は素通り。
1km程続く小道を淡々と下って行くと、時折樹木の間から景色が垣間見えます。そちらの方では、しばし足を止めて景色を堪能しました。以下の写真が、その景色の一部です。「文学のこみち」から見える景色が一番素晴らしかったかもしれません。




「文学のこみち」を下りきると、千光寺境内に到着。


なにやら、有難そうな岩や、建物が色々ありましたが、やはりここでも景色が優先。数か所ある展望スポットでは、しばし足を止めて景色を眺めました。
以下は、千光寺境内の展望スポットからの景色です。




正直言うと、千光寺にはあまり期待してなかったのですが、ここからの景色が素晴らしいので、景色を見るだけでも行く価値があると思います。おやじと違って、文学や神社仏閣に興味があれば、さらに楽しめるでしょう。
千光寺境内を出ると、Jake君が待つ場所へ続く登り坂です。
上から見た感じよりも斜度があり、滑るSPDシューズで、エッチラオッチラ登って、どうにかJake君と再会。幸いにも、リアサイドバックは無事でした。
トータルで2km程歩いたら、前日にGIANT君のペダルで削られた足首が痛み出したのでチェックしてみると、少し出血して若干化膿しているような感じになってました。
試しに右足だけで立って、体重移動をしても痛まないので、骨折や捻挫では無く、単なる裂傷だとは思うのですが、丁度アキレス腱あたりなので、歩くと傷の部分が伸縮して痛みが出るようです。なので、帰りはちょっと失礼して、jake君に乗って徐行で公園内を走らせて頂きました。
「長江口」の交差点に戻ってから、そのまま直進して海沿いの堤防へ出ると、堤防沿いに道が続いていたので、尾道水道を行き来する船や、対岸の向島の景色を眺めながら、のんびりと宿泊先まで走りました。
尾道駅前に出ると、急に道が広がって、公園のような感じになりました。
堤防付近の道はウッドデッキになってったり、他の場所はレンガ風の道になってたり、緑の芝生があったりで、なにやらおしゃれな感じを醸し出しています。眼の前には尾道水道の景色が広がっていて、そこをのんびりと行き交う船が見えます。
人影もまばらで、なんだか、時間の流れが緩やかになった感じ?
とっても懐かしいような、切ない気分になった一瞬でした。

本日の宿泊先「尾道第一ホテル」へ17時過ぎに到着。尾道駅を出て、海沿いに右手へ少し行ったところにあります。眼の前に「サイクリングターミナル」があるので、しまなみ海道チケットの購入をそこで購入しました。
楽天トラベル経由で、「サイクリング応援プラン」という、朝に「焼きおにぎりとペットボトルのお茶」が付いている、5600円のプランで予約しました。
しまなみ海道の宿泊施設は、自転車を部屋へ持ち込める場所が多いらしいです。「サイクリング応援プラン」というぐらいだから、部屋に持ち込めるかと思ったのですが、残念ながら、このホテルでは地下駐車場での保管でした。
チェックインする時に、「+350円で朝食プランに変更出来ますよ」と言われたのですが、翌朝は早く出発したかったし、楽天トラベルに載っていたホテルの説明では、「焼きおにぎりは、当ホテルのレストラン自慢のナンタラカンタラ」と書いてあったので、その味も楽しみにしていたので、プラン変更はしませんでしたが、結果は少し残念な味だったので、変更した方が良かったのか?微妙ですね(^_^;)

こちらが、おやじが泊まった部屋。確か5階だったと思います。
観光ホテルを想定していたのですが、まさかのビジネスホテル風でした。部屋への自転車持ち込みはきつそうです。エレベーターも小さかったです。


部屋の狭さは、ビジネスホテルに泊まり慣れてるので、あまり苦になりませんが、困ったのがエアコンからの冷風が、ベッドに直接吹き付けてくること。
ここ数年、自宅ではエアコンを使わず、窓を開け放ち、かつ、換気扇を一日中回して部屋の中に空気の流れを作ることで夏場乗り越えて来たので、寝ているときに、エアコンの冷風が吹き付けてくるのが、なんだか気持悪かったです。
一通り部屋をチェックした後、シャワーを浴びてから、晩飯を調達に外出。
さっき堤防沿いを走っているときに、看板に大きく「焼き牡蠣」と書いてあるお店を発見していたので、そのお店を目指して堤防沿いの道を歩き始めました。
おやじは、牡蠣が大好きです。焼き牡蠣もいいですが、生牡蠣なら「なおさらいい!」という感じです。牡蠣を求めて、急ぎ足になるおやじを引きとめたのが、夕暮れ時の尾道水道の景色です。


昼間見た時よりも、さらに時間がゆっくりと流れているような感じ。向島のドックに林立するクレーンのシルエットや、行き交う船の照明が綺麗で、足取りも自然とゆっくりになりました。
対岸に見える向島の明かりの中でも、一際美しく光るネオンが、おやじの心を捉えます・・・ホールのネオンでした(>_<)


2軒並んだホールのネオンが、「こ~このみ~ずはあぁまいぞ」と、おやじを魅惑の世界に誘います(^_^;)
時間も早かったので、一瞬誘いに乗りそうになりましたが、渡し船で行かなきゃならないので断念して、後ろ髪を引かれつつ、牡蠣を目指して歩き続けました。
しかし、10分ぐらい歩いても、さっきの看板がありません。腹も減ったし、何より早くビールが飲みたい!と思っていると、コンビニがあったので簡単に投降して、弁当とビールを購入して撤退開始。
帰りがけに、建設中のウッドデッキの端に座りこんで、夜景を眺めながらビールで尾道に乾杯しました。何を考えるでもなく、潮風に吹かれながら、ゆっくりと飲むビールは最高でした。